気候まとめ・データ比較2026年9月28日約8分
日本一の暑さを誇る猛暑地点まとめ〜盆地・フェーン・熱帯夜のメカニズム〜
【この記事のポイント】
40℃超えを連発する内陸盆地や、山越えのフェーン現象で記録的高温を叩き出す地点、夜間も気温が下がらない大都市まで、日本の代表的な暑い地点の観測記録と特徴をまとめました。
概要:なぜ日本の特定の地域はここまで猛暑になるのか?
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日本の夏は全国的に高温多湿ですが、ニュースで連日のように40℃超えや最高気温ランキングの上位に登場する地点には、「内陸盆地」「山越えのフェーン現象」「大都市のヒートアイランド現象」という明確な気象・地形的理由が存在します。
内陸盆地
周囲を山に囲まれ熱がこもりやすく、日射による昇温が極大化する。
フェーン現象
山を吹き降りる際に乾燥断熱昇温し、熱風となって平野部を直撃する。
熱帯夜・蓄熱
都市化や海風の侵入遅れ、高湿度により夜間も気温が下がらない。
以下では、歴代最高気温ランキングの上位常連地点や、ニュースで話題となる代表的な猛暑地点14選の記録と気象背景を詳しく紹介します。
日本屈指の猛暑地点14選(歴代記録・観測特徴)
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※ 観測記録は歴代の極値データに基づきます。地点名をクリックすると各アメダスの平年値詳細ページへ移動します。
山形県
詳細ページ山形
猛暑日(東北3位), 国内記録40.8℃(1933-2007)
- •・山形県の県庁所在地。1933年7月25日に40.8℃を観測し、2007年まで74年間国内最高記録であった。
- •・現在でも東北の中では夏季に気温が上がりやすい地点だが、全国ランキングでは300-400位となっている。
- •・内陸に位置するが、標高と緯度が高く高温を出すには不利な地点である。
福島県
詳細ページ梁川
猛暑日(東北2位), 真夏日(東北2位)
- •・福島県に位置するアメダス。猛暑日や真夏日、夏季の平均最最高温などの指標は福島に次いで東北2位-4位となっており、40℃を記録したこともある。
- •・他の暑い地点と比べて距離があるため、思いもよらないタイミングで記録的な暑さになることが多く、全国ニュースになることが多い。
群馬県
詳細ページ伊勢崎
猛暑日5位, 現在の国内記録41.8℃(2025-)
- •・群馬県に位置するアメダス。2025年8月5日の41.8℃は現在の国内最高記録である。
- •・猛暑日は館林に次いで東日本2位、夏季の平均最高気温も東日本2位前後となっている。40℃以上を7回記録しており、瞬間的にも暑い。
群馬県
詳細ページ館林
猛暑日3位(東日本1位)
- •・群馬県に位置するアメダス。猛暑日20.9日(3位)は多治見、日田に次いで多く、夏季の平均最高気温も東日本2位前後となっている。
- •・2018年にアメダスを移転して以降控えめな気温になったが、2025年にも40.2℃を観測しており、依然として暑い地点である。
埼玉県
詳細ページ熊谷
猛暑日7位, 国内記録40.9℃(2007-2013), 国内記録41.1℃(2018-2025)
- •・埼玉県の地方気象台。2007年8月16日に40.9℃, 2018年7月23日に41.1度を観測し、当時の国内記録を更新した。
- •・猛暑日18.1日(7位)は気象台の中では京都に次いで多い。40℃以上を6回記録しており、瞬間的にも暑い。
- •・8月の平均最高気温32.3℃(92位)は徳島や福井と同程度で、平均的な暑さは西日本の地点に比べて控えめである。これは他の東日本の暑い地点と共通の特徴である。(伊勢崎、館林、佐野、桐生、鳩山など)
山梨県
詳細ページ甲府
猛暑日9位、真夏日(東日本1位)、7,8月平均最高気温(東日本1位)
- •・山梨県の県庁所在地。典型的な盆地の中に位置しており、夏季は東日本で最も気温が上がりやすい地点の1つ。
- •・気象台が標高273mとかなり高い場所に位置しておりながら、猛暑日などでランクインしている点は他の地点と一線を画している。(一般に、100m標高が上がると気温は0.65℃下がるので、標高0mの地点と比べると甲府は約1.8℃不利を背負っていることになる)
- •・猛暑日16.9日(9位)は気象台の中では京都、熊谷に次いで多い。40℃以上を4回記録しており、瞬間的にも暑い。
- •・8月の平均最高気温33.0℃(25位)、真夏日71.9日(29位)などは東日本1位である。
岐阜県
詳細ページ多治見
猛暑日1位、真夏日2位*、平均最高気温1位*(6月,7月,8月), 8位*(9月), 国内記録40.9℃(2007-2013)
- •・岐阜県に位置するアメダス。夏季の平均最高気温1位*、猛暑日1位(24.6日)を記録しており、日本で最も気温が上がりやすい地点。
- •・瞬間的な値も高く、2007年8月16日に40.9℃を記録し、当時の国内記録を更新した。
- •・真夏日も2位*(80.9日)とかなり多く、九州の地点と同じくらい暑い期間が長い。
- •・8月の猛暑日は14.3日であり、平年で半分近くの日が猛暑日となる。
- •・40℃以上も8回記録しており、総合的に見て日本一暑い地点である。
新潟県
詳細ページ糸魚川
現在の最低気温の国内最高記録(2023-)
- •・新潟県に位置するアメダス。2023年8月10日に観測された最低気温31.4℃は、現在の最低気温の最高記録である。
- •・この地点では最低気温が30℃以上になった日が過去に6度もあり、フェーン現象などの気象条件がかみ合うとかなり気温が下がりにくい場所である。
京都府
詳細ページ京都
猛暑日4位、平均最高気温6位*(6月),5位*(7月), 4位*(8月)
- •・京都府の県庁所在地。猛暑日、夏季の平均最高気温で上位にランクインしており、気象台の中で最も気温が上がりやすい地点。
- •・猛暑日は19.4日で、気象台の中では最も多い。真夏日も15位*(75.8日)と多く、暑い期間が長い。
- •・盆地なので朝晩は大阪と比べて気温が低いが、それでもかなり高い。(8月平均最低気温は24.7℃で、東京よりも1℃以上高い)
- •・40℃以上を記録したことはないが、県庁所在地の中では日本一暑い地点である。
大阪府
詳細ページ大阪
平均気温4位*(6月), 2位*(7月,8月)。熱帯夜4位
- •・大阪府の県庁所在地。夏季の平均気温などで上位にランクインしており、夏季は1日を通して気温がかなり高い地点。
- •・特に8月は平均気温2位(29.0℃)、最高気温4位(33.7℃)、最低気温4位(25.8℃)となり、3項目すべてで上位である。
- •・猛暑日は14.5日で、東京よりも10日ほど多い。真夏日は74.9日で、東京よりも20日ほど多い。
- •・大阪付近は枚方、堺、豊中、八尾などの地点も夏季の気温で上位にランクインしており、暑い地域が広範囲にわたっている。
兵庫県
詳細ページ神戸
平均最低気温1位*(8月)、平均気温6位*(7月,8月)、熱帯夜2位*
- •・兵庫県の県庁所在地。大阪や京都と比べると最高気温は上がらないが、朝晩の気温が高い。
- •・5月から9月にかけて平均最低気温が10位以内に位置しており、8月の平均最低気温は26.1℃で1位*となっている。
- •・熱帯夜も鹿児島についで2位*(46.8日)となっている。
愛媛県
詳細ページ大洲
平均最高気温3位*(7月), 10位*(8月)、真夏日10位*
- •・愛媛県に位置するアメダス。四国の中では最も夏季の気温が上がりやすい地点。
- •・5月-8月の平均最高気温は10位*前後に位置しており、特に7月の32.2℃(3位)は多治見、日田と0.1℃差である。
- •・真夏日も九州や近畿の地域が上位を占める中で10位(76.9日)となっており、京都や大阪よりも多い。
- •・最高気温記録は2020年の38.3℃となっており、瞬間的な暑さは控えめである。
高知県
詳細ページ江川崎
国内記録41.0℃(2013-2018)
- •・高知県に位置するアメダス。2013年8月12日に41.0度を観測し、当時の国内記録を更新した。
- •・猛暑日や真夏日、夏季の平均最高気温などの指標は大洲に次いで四国2位-4位となっている。
- •・大洲が39℃以上を観測したことがないのに対して江川崎は39℃や40℃以上の記録を多数持っており、四国の中では最も瞬間的に暑い地点である
大分県
詳細ページ日田
猛暑日2位、真夏日1位*、夏日9位*、平均最高気温1位*(5月,6月,7月), 9位*(8月)
- •・大分県に位置する特別地域観測所。初夏の平均最高気温1位*、猛暑日2位(22.0日)を記録しており、平年値で見れば多治見と並んで日本で最も気温が上がりやすい地点。
- •・2025年の猛暑日62日は現在の国内最多記録である。
- •・真夏日82.2日(1位*)や夏日154.2日(9位*)もかなり多く、暑い期間が長い。
- •・一般にまだ春とされる5月でさえ夏日は20.6日(1位*)であり、3日に2日は夏日となる。
- •・40℃以上を記録したことはないが、平均的に見て島嶼部を除いて日本一暑い地点である。
熊本県
詳細ページ熊本
真夏日3位*、平均最高気温2位*(5月), 3位*(9月)、夏日5位*
- •・熊本県の県庁所在地。真夏日80.7日(3位*)は日田、多治見に次いで多く、夏日も156.1日(5位*)とかなり多い。
- •・5月-9月にかけての平均気温や平均最高気温もtop10*前後に位置しており、近畿や関東などの地域に比べて長い期間暑い時期が続く。
- •・日田と同様に40℃を記録したことはなく、平均的に暑い地点である。
まとめ:観測地点ごとの暑さの質の違いを知る
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ひとくちに「猛暑」「日本一暑い街」と言っても、「昼間の絶対的な最高気温が突き抜ける盆地地点(美濃・多治見・日田など)」と、「夜間も気温がほとんど下がらず熱帯夜が連続する都市・沿岸地点(大阪など)」では、暑さの質や人体への影響が大きく異なります。
アメダス図鑑の各地点詳細ページでは、月別の最高気温・最低気温や日照時間などの平年値グラフ(雨温図)を掲載しています。ぜひ、気になる地点の気候データをチェックしてみてください。
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気象庁「過去の気象データ・平年値(1991〜2020年)」をもとに作成